Inherited house
熱海・伊豆山の空き家や別荘を相続したら
最初の30日にすること
家の中の確認、鍵と郵便、水道・電気・温泉の契約、近所へのあいさつ、期限のある手続き、売る・貸す・残すの決め方と相談先を、伊豆山の参道で宿を営み、住まいの相談窓口を開いている私たちがまとめました。
まず結論
熱海・伊豆山の実家や別荘を相続したら、最初の30日は「売るか、貸すか、残すか」を決めなくて大丈夫です。先にやることは3つだけです。
- 家を守る(鍵・戸締まり・水まわり・郵便・保険)
- 情報を集める(名義・書類・契約・家の状態の写真)
- 期限のある手続きを知っておく(相続放棄・相続登記・相続税の申告など)
決めるのは、この3つがそろってからで間に合います。
熱海・伊豆山の家は、坂や石段、海の近さ、温泉の権利など、ほかの町にはない事情があります。この記事では、その事情もふくめて、30日の順番をまとめました。
1〜7日目:家を守る
- 鍵を集める:家の鍵、物置・門扉・郵便受けの鍵が何本あり、誰が持っているかを確かめます。親しい近所の方や管理会社が合い鍵を持っていることもあります
- 戸締まりと窓:窓・雨戸の閉め忘れ、ガラスのひび、雨漏りの跡を見ます。海に近い家は、潮風で金具や雨どいが傷みやすいので、写真を撮っておきます
- 水まわり:しばらく使わない場合、水漏れに気づけないのがいちばん怖いことです。元栓の場所を確かめ、使わない間の扱い(閉めておくか)を決めます
- 冷蔵庫と食べ物:電気を止める前に、冷蔵庫の中身を片づけます
- 郵便:郵便受けがあふれると、空き家だと外から分かってしまいます。届く郵便の扱いは、最寄りの郵便局に相談してください
- 火災保険:家にかかっている保険の契約者・内容を確かめます。人が住まなくなると、保険の条件が変わる場合があります。保険会社か代理店に「空き家になった」と伝えて確認します
相続した家のことを相談するチーム伊豆山(TEAM123)のLINEで相談する
8〜14日目:情報を集める
- 名義:土地と建物の名義が誰になっているか(亡くなった方のままか、さらに前の代のままか)。固定資産税の納税通知書と、登記の書類(登記識別情報通知・権利証、または登記簿の写し)で分かります
- 家の写真:外観、各部屋、水まわり、屋根、道から家までの道のり(石段・坂・車がどこまで入れるか)をスマホで撮ります。遠方に住むご家族と話すときにも、のちに相談するときにも役立ちます
- 契約の一覧:電気・水道・ガス・電話やネット・新聞などの契約を書き出します。止めるもの、名義を変えて残すものを、次の週に決めます
- 別荘地・温泉の契約(熱海ならでは):別荘地の中の家は、管理会社への管理費の契約があることがあります。温泉を引いている家は、温泉を使う権利(引湯の契約)と月々の温泉の使用料がある場合があります。契約書か、管理会社・温泉の組合の連絡先を探し、名義の変更が必要か確かめます
- 近所へのあいさつ:両隣や、いつも家を気にかけてくれていた方に、連絡先を伝えておきます。伊豆山のような坂の町では、ご近所の目が何よりの防犯になります。お祭りや年末年始に帰る日に合わせるのも一つの方法です
15〜30日目:期限のある手続きを知り、家族で話す
相続には、期限のある手続きがあります。2026年10月時点の国の案内で、一般的なものは次のとおりです。ご自分の場合に当てはまるかは、司法書士・弁護士・税理士にご相談いただくと安心です。
- 相続放棄・限定承認:相続があったことを知った時から3か月以内に、家庭裁判所に申し立てます(家や土地だけを放棄することはできません)
- 相続税の申告と納付:相続税がかかる場合、相続の開始を知った日の翌日から10か月以内です(国税庁)
- 相続登記:2024年4月1日から義務になりました。不動産を相続で取得したことを知った日から3年以内に申請が必要です(法務省)。それより前に相続した家も対象です
あわせて知っておきたいこと
- 管理が行き届かない空き家は、市から指導や勧告を受けることがあり、勧告を受けると土地の固定資産税の軽減が受けられなくなる場合があります(2023年12月施行の空家法の改正)
- 相続した空き家を売るときに、税金の特例が使える場合があります。条件と期限があるため、売ると決める前に税理士に確かめるのがおすすめです
- どうしても使い道の無い土地は、国に引き取ってもらう制度(相続土地国庫帰属制度、2023年4月から)もあります。建物がある土地は対象外など条件があります
家族で話すときは、次の3つの問いから始めると話が進みます。
- この家に、誰かが住む・使う予定はあるか
- 家を維持する手間と費用(税金・保険・管理・修繕)を、誰がどう負担するか
- 家族の思い出として、残したいもの(家そのもの、庭、家具、写真)は何か
30日がたったら:売る・貸す・残す(活かす)の決め方
- 売る:維持の手間と費用から離れられます。名義が亡くなった方のままでは売れないため、先に相続登記をします
- 貸す:家を手放さずに、収入にできます。古い家は、貸す前の修繕と、貸したあとの修繕の負担を考えます
- 残す(活かす):ご家族の別荘として使う、宿・合宿・撮影・お試し滞在の場として使う、など。使わない間の管理の方法を決めておきます
- まだ決めない:それも一つの選択です。ただし、管理だけは続けます(上の「家を守る」)
熱海・伊豆山の家は、坂・石段・車が入れるか・眺め・建物の傷みで、売り方も貸し方も大きく変わります。「この家なら、どの道が現実的か」は、写真と現地を見たうえでお話しします。
売ると決めたら、税金の特例の期限も先に確かめるのがおすすめです → 空き家の3,000万円特別控除の期限
123LIVING にできること
123LIVING を運営する株式会社エートゥーナンバーレコードは、宅地建物取引業の免許(静岡県知事(1)第15140号)を受け、伊豆山の参道で宿 123 MUSIC & RESORTS を運営しています。伊豆山の坂や石段の事情を知る地元の窓口として、次のことをお手伝いします。
- まだ何も決めていない段階のご相談(売る・貸す・残すの比べ方)
- 現地の確認(遠方にお住まいの方の代わりに、家の状態を見ます)
- 売る・貸すと決めたあとの媒介(仲介)。流れと手数料は「空き家・別荘をお持ちの方へ」のページで
- 相続登記は司法書士、税金は税理士をご紹介します(当社は登記・税金の手続きの代行はしません)
片づけや現地の立ち会いで伊豆山に来られるときは、参道の宿 123 MUSIC & RESORTS にお泊まりいただけます。
よくある質問
相続した熱海の家、すぐに売るか決めないといけませんか?
いいえ。最初の30日は、家を守ることと、名義・書類・契約の情報を集めることが先です。ただし、相続放棄(3か月以内)や相続登記(3年以内)など期限のある手続きがあるので、期限だけは早めに確かめるのがおすすめです。
名義が親のままでも、売ったり貸したりできますか?
売るには、先に相続登記で名義を変える必要があります。貸す場合も、相続人の間の合意が大切です。登記は司法書士をご紹介します。
遠方に住んでいて、熱海に何度も行けません
ご相談はオンラインでお受けします。現地の確認や、内覧の立ち会いを当社が行う形もご相談ください。
温泉を引いている別荘です。何を確かめればいいですか?
温泉を使う権利(引湯の契約)の名義と、月々の使用料、管理している会社・組合の連絡先です。売る・貸す場合も、温泉の権利がどう引き継がれるかで条件が変わることがあります。
車が入れない、石段の上の家でも相談できますか?
はい。伊豆山には石段の上の家が多く、当社の宿も参道沿いにあります。売る・貸す・活かすのどれが現実的か、現地を見て正直にお伝えします。
相談すると、すぐに契約しないといけませんか?
いいえ。決める前のご相談がいちばん多いです。他の不動産会社と比べていただいてもかまいません。
次の一歩
「まだ何も決めていないけれど、この家をどうするか一緒に考えてほしい」という段階で、ご相談ください。家のおおまかな場所と、写真が数枚あれば話が早く進みます(無くても大丈夫です)。
相続した家のことを相談するチーム伊豆山(TEAM123)のLINEで相談する
関連
- 相続した家を事業や地域の場に。資金・承継の相談先 → 12FUND
- 片づけや立ち会いで泊まる → 123 MUSIC & RESORTS
- 伊豆山の暮らしを知る → 伊豆山ラヴ
- 住む前・買う前に → 熱海・伊豆山の坂と石段の暮らし
運営:株式会社エートゥーナンバーレコード(宅地建物取引業 静岡県知事(1)第15140号)。この記事は一般的な手順の案内です。税金・登記・相続の個別の判断は、税理士・司法書士・弁護士、各公式の窓口にお問い合わせいただけます。