Atami vacant house support

熱海市の空き家の補助と相談先
【2026年10月時点・市の公表だけで】

結論:熱海市の空き家の公的な窓口は、市のホームページ「空き家対策」にまとまっています(2026年10月26日に確認)。

  1. 壊すなら:老朽危険空家除却事業。倒れると道をふさぎ避難のさまたげになるおそれのある、おおむね1年以上使っていない住宅の解体に、補助率5分の4・上限80万円。工事の契約の前に市に申請が必要で、先に工事をすると対象外です。
  2. 売る・貸すなら:空き家バンクしずおか(市が協定を結ぶ静岡県宅地建物取引業協会の運営)。
  3. 空き家バンクや不動産会社で扱いにくい家なら:市が協定を結ぶ「アキソル」(株式会社ジチタイアド)の総合サポート窓口。
  4. まず話を聞きたいなら:令和8年度「我が家の終活セミナー」(12月20日〈日〉10時30分〜12時、中央公民館。定員50名・申込は12月17日まで)。

空き家の「改修」だけに使える補助は、市の空き家対策のページの一覧には載っていません(同日確認)。

はじめに:伊豆山で宿を営む私たちが、空き家の相談を受ける理由

123LIVING は、熱海・伊豆山で全5室の宿「123 MUSIC & RESORTS」を営む私たちが、宅地建物取引業の免許を受けて運営している住まいの相談窓口です。伊豆山の参道を毎日歩いていると、雨戸が閉まったままの家や、庭木が石段にかかった家が目に入ります。持ち主の方の多くは遠くにお住まいで、「どこに相談すればいいか分からない」まま年月が過ぎています。

この記事では、熱海市が公式ページで公表している「空き家の補助と相談先」だけを整理します。

1. 壊すなら:老朽危険空家除却事業(補助率5分の4・上限80万円)

倒れたときに道をふさぎ、避難のさまたげになるおそれのある空き家の解体を補助する制度です。

  • 対象:おおむね1年以上、住んだり使ったりしていない住宅で、倒壊すると敷地と道路を越えて避難に支障をきたすおそれのあるもの(当てはまるかは市の職員が判定します)
  • 補助:補助率5分の4、上限80万円
  • いちばん大事な順番:解体工事の契約の前に、市役所で申請の手続きをします。先に工事をすると補助の対象になりません
  • 受付:件数に限りがあり、年度の途中でも予算の枠に達すると受付を止めることがあります。今年度の受付の状況は、申し込む前に市に確かめるのがおすすめです
  • 窓口:観光建設部 まちづくり課 建築住宅室(連絡先は市の公式ページで)

市の公式ページの更新日は令和6年4月5日で、ページには年度が書かれていません。令和8年度も同じ内容で受け付けているかは、市に確かめるのがおすすめです。

伊豆山ならではの注意:坂と石段の上の家は、重機が入れず手で壊す部分が出ることがあり、解体の見積りが平地より高くなることがあります。上限80万円で足りるかは、見積りを取ってから考えるのが安全です。

解体の補助は「契約の前に申請」(老朽危険空家除却事業) ① 受付の状況を市に確かめる → ② 市の職員が対象か判定 → ③ 申請見積りを添えて → ④ 契約・解体申請の後に → ⑤ 補助5分の4・上限80万円 × 先に工事を始めると、補助の対象になりません 熱海市「老朽危険空家除却事業」のページ(2026年10月26日に確認)をもとに作成

2. 売る・貸すなら:空き家バンクしずおか

熱海市の空き家バンクは、市が協定を結んでいる公益社団法人 静岡県宅地建物取引業協会が運営する「空き家バンクしずおか」です。実際の物件の掲載は、協会の仕組み(スマイミー静岡)の会員の不動産会社が行います。対象は、市内の移住・定住につながる物件です(市の案内)。

空き家バンクに載せるには、会員の不動産会社に相談するのが入口になります。123LIVING にご相談いただいた場合は、掲載の方法も含めてご案内します。

3. 扱いにくい家なら:市が協定を結ぶ「アキソル」の窓口

熱海市は、株式会社ジチタイアドと「空家等解消に向けた官民連携に関する協定」を結んでいます(令和4年8月1日)。同社の「アキソル」が、次のような相談を受けると市が案内しています。

  • 空き家バンクや不動産会社で扱いが難しい物件の流通の支援(譲り受けたい人とのマッチング)
  • 解体・遺品整理・庭木の剪定などの見積りの取り寄せと交渉の代行
  • そのほか空き家に関する総合的なサポートの窓口

坂の上で車が入らない、境界がはっきりしない、古くて買い手がつきにくい――伊豆山では珍しくない悩みです。123LIVING にご相談いただいた場合も、私たちで扱える物件か、アキソルのような窓口が合うかを、正直にお伝えします。

なお、空家等対策特別措置法にもとづく「空家等管理活用支援法人」は、熱海市では市の方針が決まるまで指定しないとされています(市の公表。令和6年7月18日更新)。

4. まず話を聞きたいなら:12月20日(日)我が家の終活セミナー(参加費無料)

熱海市が令和8年度に開く、空き家・終活・相続のセミナーです(市の公表。令和8年10月16日更新)。

  • 日時:2026年12月20日(日)10時30分〜12時
  • 場所:中央公民館(いきいきプラザ)7階 多目的会議室
  • 内容:空き家・終活・相続のセミナーを県内各地で行っている田島友子さんが、空き家にしないために今できることを、相続の事例を交えて話します
  • 定員:50名(定員になりしだい締め切り)
  • 申込:電話か参加申込フォーム(12月17日〈木〉まで)。詳しくは市の公式ページで

親の家をどうするか、きょうだいで話し合うきっかけにもなります。

5. 補助が見つからないもの:改修と耐震

  • 改修:空き家を直して住む・貸すための「改修」だけに使える補助は、市の空き家対策のページの一覧には載っていません(2026年10月26日確認)。お店や宿として外国人のお客様を受け入れるための改修(案内表示・洋式トイレなど)なら、熱海市の別の補助があります
  • 耐震:古い木造住宅の耐震化には、静岡県の「TOUKAI-0(東海ゼロ)」の取り組みがあります。熱海市での補助の内容・金額は、市の窓口で確かめるのがおすすめです

6. どこに相談する? 目的別の早見図

熱海の空き家、どこに相談する?(2026年10月時点) 空き家をどうしたい? 壊す老朽危険空家除却事業5分の4・上限80万円契約の前に申請 売る・貸す空き家バンクしずおか会員の不動産会社から 扱いにくい家アキソル(市と協定)マッチング・見積り代行 まず話を聞く終活セミナー12/20(日)・申込12/17まで 伊豆山の坂の上の家で迷ったら → 123LIVING に相談

7. 伊豆山の家で、先に知っておきたいこと

宿を営む私たちが参道を毎日歩いていて感じるのは、伊豆山の家は「建物」より「道」で価値と費用が決まりやすいということです。伊豆山神社の本殿から海辺の走り湯までは石段で837段。車が家の前まで入るか、荷物を何段運ぶかで、解体・修理・引っ越しの手間が大きく変わります。

だから123LIVINGでは、物件の話の前に、持ち主の方と一緒に家までの道を歩くことをおすすめしています。相続したばかりで何から手をつければいいか分からない方は、まずこちらから → 相続したら、最初の30日にすること。売ることを考えている方は、税の期限を先に → 空き家の3,000万円特別控除の期限。

よくある質問

熱海市に空き家の解体の補助はありますか?

老朽危険空家除却事業があります。倒壊すると避難のさまたげになるおそれのある、おおむね1年以上使っていない住宅の解体に、補助率5分の4・上限80万円です(市の公表)。今年度の受付の状況は、申し込む前に市に確かめるのがおすすめです。

解体の工事を先に始めても、あとから補助を申請できますか?

できません。工事の契約の前に市で申請の手続きをする必要があり、先に工事をすると補助の対象にならないと市が案内しています。

熱海市の空き家バンクはどこですか?

市が協定を結ぶ公益社団法人 静岡県宅地建物取引業協会が運営する「空き家バンクしずおか」です。物件の掲載は会員の不動産会社が行います。

不動産会社に断られた古い家は、どこに相談できますか?

熱海市は株式会社ジチタイアドと官民連携の協定を結んでおり、同社の「アキソル」が、扱いが難しい物件のマッチングや、解体・遺品整理などの見積りの取り寄せの代行を受けると案内されています。

空き家を改修する補助はありますか?

市の空き家対策のページの一覧には、空き家の改修だけに使える補助は載っていません(2026年10月26日確認)。お店や宿として外国人のお客様を受け入れるための改修には、熱海市の別の補助があります。

空き家や相続のセミナーはありますか?

令和8年度「我が家の終活セミナー」が、2026年12月20日(日)10時30分〜12時に中央公民館(いきいきプラザ)で開かれます。参加費無料・定員50名・申込は12月17日まで(市の公表)。

123LIVINGに相談すると、何をしてもらえますか?

伊豆山・熱海の空き家や別荘を売る・貸す・残すの判断の前から、ご相談をお受けします。家までの道を一緒に歩き、私たちで扱える物件か、市の窓口やほかの窓口が合うかを正直にお伝えします。

123LIVINGにご相談ください

「親の家が伊豆山にあるけれど、どうしたらいいか分からない」という方へ。売る・貸す・残すのどれが合うかを、町を一緒に歩きながら整理します。

住まい・空き家を相談するチーム伊豆山(TEAM123)のLINEで相談する

宿・お店の改修に使える熱海市の補助(多言語の案内・洋式トイレ・バリアフリー改修など)は、12FUNDの「熱海市の補助、冬のうちに見積りを取っておくもの」にまとめています。

関連:伊豆山の暮らしと季節(伊豆山ラヴ)

この記事は、熱海市が公式ページで公表している内容(2026年10月20日に確認し、26日に再確認)をもとにしています。補助の内容・受付・予算は変わることがあります。申し込みの前に、熱海市の公式の案内で確かめるのがおすすめです。

運営:株式会社エートゥーナンバーレコード(宅地建物取引業 静岡県知事(1)第15140号)