売り出しから引き渡し
売り出しから引き渡しまで 伊豆山の空き家の持ち主がたどる最後の3工程
価格や貸し方が決まったあとは、売り出し・募集、契約、引き渡し・入居の3工程が待っています。それぞれの工程で、持ち主が何を決めて何を用意するかをまとめました。
空き家や別荘の売却・賃貸が動き出したあと、持ち主がすることは「連絡を受ける」「契約に臨む」「引き渡す」の3つに絞られます。123LIVINGの売りたい・貸したい方向けの流れは8つの工程で、その後半の6番目から8番目が、この記事で扱う売り出し・募集、契約、引き渡し・入居です。価格や貸し方を決めたあとの道のりを、持ち主の目線で順に見ていきます。
後半の3工程を、先に一枚で見る
8つの工程は、1相談、2オンラインでの話し合い、3現地確認、4価格提案(売却)または貸し方・賃料の提案、5媒介契約、6売り出し・募集、7契約、8引き渡し・入居と進みます。前半の5つで「何を、いくらで、誰に任せるか」が決まり、後半の3つで実際に動き出します。
| 工程 | 起きること | 持ち主がすること |
|---|---|---|
| 6 売り出し・募集 | 伊豆山ラヴや参道の宿と連携して、買う人・借りる人を探す | 報告を受け、必要なら鍵や案内の段取りを決める |
| 7 契約 | 宅地建物取引士が重要事項説明を行い、契約を結ぶ | 説明を聞き、質問し、内容を家族と共有する |
| 8 引き渡し・入居 | 売却は代金の受領と登記、賃貸は入居 | 鍵と書類を渡し、残したものがないか確認する |
6 売り出し・募集:連絡の頻度を、契約の形で確かめておく
売り出し・募集の工程では、伊豆山ラヴや参道の宿と連携して、この町の暮らしに興味のある人に届けます。伊豆山は眺めと静けさを求める人に魅力のある町で、坂や石段、車の進入といった条件を、最初から正直に伝えるのがこの町の探し方です。
持ち主にとって気になるのは、いま何が起きているのかが分かることでしょう。売却の媒介契約には3つの形があり、報告の頻度が違います。
| 契約の形 | 報告の頻度 | ほかの会社への依頼 |
|---|---|---|
| 一般媒介 | 決まりなし | 複数社に依頼できる。自分で買い手を見つけて取引もできる |
| 専任媒介 | 2週間に1回以上 | 1社だけ。自分で見つけた相手との取引はできる |
| 専属専任媒介 | 1週間に1回以上 | 1社だけ。自分で見つけた相手との取引も会社を通す |
専任と専属専任の契約期間は、3か月までです。契約の前に、仲介手数料と任せる内容が書面で説明されますので、報告の頻度もそのとき一緒に確かめておくと、あとの3か月が落ち着いて過ごせます。
遠方の持ち主の、鍵と案内の段取り
現地で案内が必要になったとき、持ち主が立ち会えないことがあります。その場合は、鍵の受け渡しの方法を相談して決めます。決めておきたいのは次の3つです。
- 鍵をだれが持つか(持ち主、預ける先、取りに来る人)
- 案内の日程を、どの手段で知らせてもらうか(メール、LINEなど)
- 案内のあとに、家の様子を報告してもらうか
買う人・借りる人に伝える、家のメモを作る
売り出しや募集の前に、家の条件を一枚のメモにしておくと、案内のたびに話が早く進みます。伊豆山の家では、現地に立って初めて分かる条件が多いからです。
| メモの項目 | 書くこと |
|---|---|
| 坂と石段 | 家の前までの段数と、歩いたときの印象 |
| 車の進入 | 車が入れる場所と、そこから家までの道のり |
| 眺め | どの窓から、何が見えるか。写真があれば添える |
| 建物の傷み | 気づいている傷みの場所と、直した時期 |
| 空き期間 | 最後に人が住んだ時期と、いまの管理のしかた |
良いところも大変なところも並べて書いておくと、見に来る人は安心して判断できます。この町では、住む前に両方を知ってもらうことが、長く住み続けてもらうことにつながります。
売り出し中の家を、いい状態に保つ
伊豆山の家は、海が近いため、塩気と湿気で傷みやすい傾向があります。空き期間が長いほど修繕が増えるので、売り出し中も、家の風通しや水まわりの様子を見ておくことが大切です。遠方の持ち主は、現地に行く回数が限られるので、次のように分けて考えると続けやすくなります。
| 見るところ | 見方 |
|---|---|
| 窓と風通し | 空気がこもっていないか。窓の周りに湿気が出ていないか |
| 水まわり | 水の流れ、においの変化 |
| 外まわり | 門や塀、庭木が道に出ていないか。近所の迷惑になっていないか |
| 郵便物 | たまっていないか。案内の人が入りやすいか |
案内のついでに、家の様子を写真で報告してもらえるか、相談しておくのもひとつの方法です。気になる傷みを見つけたら、直す前に、売り出し・募集の中で伝え方を相談してみてください。
7 契約:重要事項説明の内容を、家族でそろえる
買う人・借りる人が決まったら、契約の工程に進みます。契約の前には、宅地建物取引士が重要事項説明を行います。聞いた内容は、持ち主にとっても大切な確認の時間です。家族で聞く内容をそろえておくと、あとで意見が分かれるのを防げます。遠方の家族とは、オンラインの話し合いで質問を持ち寄れます。
聞くときのコツは、事前に質問を3つに絞って書いておくことです。伊豆山の家なら、次の質問が定番になります。
| 質問の例 | 理由 |
|---|---|
| 家の前の道や境界は、書類と現地で合っているか | 道や境界が分かりにくい家があるため |
| 車の進入について、買う人・借りる人にどう伝えるか | 家の前まで車が入れない場所があるため |
| 相続した家の名義は、どの状態で契約に進むか | 相続登記は2024年4月1日から義務になっているため |
説明を聞いたあとは、その日のうちに、聞いた内容を自分の言葉で書き残しておきましょう。家族に共有するときも、書き残したメモがあれば、同じ理解で次の工程に進めます。
税金や相続、登記のことは、税理士や司法書士にご相談いただくと安心です。紹介も受け付けています。
8 引き渡し・入居:その日に渡すものを前日までにそろえる
引き渡し・入居の工程は、売却と賃貸で内容が変わります。売却では、代金の受領と登記を、司法書士とともに進めます。賃貸では、入居の日に鍵を渡します。どちらも、前日までに次のものをそろえておくと、当日が静かに進みます。
| 用意するもの | ひとこと |
|---|---|
| 鍵(すべて) | 合鍵や、物置・門の鍵も含めて数える |
| 家の書類 | 図面や取得時の書類、固定資産税の納税通知書など、持っているもの |
| 家の中の最終確認 | 残したものがないか、写真を撮って記録する |
| 連絡先のメモ | 当日、すぐ連絡がつく電話番号やLINE |
立ち会えない場合も、鍵の受け渡し方法を事前に決めておけば、段取りを組めます。引き渡しが終わったら、家のことは次に暮らす人にバトンタッチです。住み継がれていく家は、参道の暮らしを少しずつ元気にしていきます。
売却と賃貸、それぞれの最後の確認
売却は、代金を受け取り、登記を済ませ、鍵を渡して終わります。賃貸は、入居の日に鍵を渡して、そこから貸す関係が始まります。どちらにも共通するのは、家のことを一番知っている持ち主から、次の人に必要な情報をバトンタッチすることです。メモと書類があると、その橋渡しが滑らかになります。
売り出しの前に、いまできること
後半の3工程をスムーズに進めるコツは、前半の工程で「報告の頻度」「鍵の段取り」「家族の意見」を決めておくことです。決めていなくても、相談は始められます。他社との併用も相談できます。
売りたい・貸したい方向けのご案内は、次のページでご覧いただけます。
よくある質問
売り出しが始まったあと、持ち主への連絡はどのくらいありますか。
専任媒介は2週間に1回以上、専属専任媒介は1週間に1回以上の報告があります。一般媒介は複数社に依頼でき、自分で買い手を見つけて取引することもできます。
現地に立ち会えないときは、どうしたらよいですか。
鍵の受け渡しの方法を相談して決めます。オンラインでの話し合いにも、家族全員で参加できます。
相続の手続きが終わっていなくても、相談できますか。
できます。相続が済んでいない場合の進め方も相談でき、税理士・司法書士の紹介もしています。
記事の公開日:2026年11月6日。運営:株式会社エートゥーナンバーレコード(〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山573-2)。