売却の進め方
専任・専属専任の報告を受ける3か月 空き家の持ち主の記録表
報告は、受け取るだけでなく使うものです。毎回同じ項目を聞いて書き留めておくと、3か月の終わりに次の一手が選べます。
専任媒介や専属専任媒介で空き家を売るなら、報告を受ける日を「聞く日」と決めて、毎回同じ項目を記録しておくのがおすすめです。専任媒介は2週間に1回以上、専属専任媒介は1週間に1回以上の報告があり、どちらも契約の期間は3か月までです。報告は短い時間の連絡ですが、積み重ねると売り出しの全体像が見えてきます。この記事では、熱海・伊豆山の空き家を売る持ち主に向けて、報告の聞き方と3か月の記録表を紹介します。
3つの媒介契約で、報告のルールはこう違う
空き家を売るときの媒介契約には、3つの形があります。まず違いを表で確認しておきましょう。
| 形 | 依頼できる会社 | 自分で見つけた相手との取引 | 報告の頻度 | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| 一般媒介 | 複数社に依頼できる | できる | — | — |
| 専任媒介 | 1社 | できる | 2週間に1回以上 | 3か月まで |
| 専属専任媒介 | 1社 | 会社を通して行う | 1週間に1回以上 | 3か月まで |
この記事の中心は、報告の仕組みがある専任と専属専任です。1社に任せる分、売り出しの状況を定期的に知らせてもらえる形、と受け止めるとつかみやすくなります。
報告の日の前に、決めておく3つのこと
毎回の報告を実りあるものにするため、契約したらすぐに次の3つを決めておきます。
- 報告を受ける手段(電話、メール、LINE、オンラインのどれにするか)
- 報告を確認する曜日と時間帯(毎回同じにすると、記録の習慣がつきます)
- 記録をつける場所(手帳、スマホのメモ、印刷した表のどれにするか)
相談は、フォームやLINE、メール、オンラインから選べます。遠方の持ち主も、家族全員がオンラインで参加する形をとれるので、報告の場に家族を呼んで一緒に聞くこともできます。意見が分かれやすい家だからこそ、同じ報告を全員が同時に聞く価値があります。
毎回の報告で聞く5つの項目
報告の日に聞く項目は、毎回同じにそろえるのがコツです。比べられるようになるからです。
| 聞く項目 | 具体的な聞き方の例 |
|---|---|
| 1. 売り出しの状況 | 「いま、どこに、どのように載せていますか」 |
| 2. 問い合わせや見学の様子 | 「前回の報告から、動きはありましたか」 |
| 3. 見に来た方の反応 | 「眺めや石段、車の入り方で、どんな声がありましたか」 |
| 4. 価格や条件への気づき | 「提案した価格や条件について、気づいたことはありますか」 |
| 5. 次の2週間(1週間)の予定 | 「次の報告までに、何をしますか」 |
伊豆山の家は、坂・石段・車の進入の制約があり、買い手が限られる一方で、眺めと静けさを求める人には魅力があります。そのため、見に来た方の反応を聞くと、どの特徴が響き、どの特徴が気がかりになっているかがはっきりします。売り出しは、伊豆山ラヴや参道の宿と連携して行うので、どの場でどんな関心が集まったかも尋ねてみてください。
3か月の記録表
記録表は、凝ったものである必要はありません。続けられる軽さが何より大切で、1回の記入は短い時間で終わる量にとどめると、3か月を通して途切れません。
次の表をそのまま写して、報告のたびに1行ずつ書き込みます。専任なら2週間ごと、専属専任なら1週間ごとに、行が増えていきます。
| 報告の日 | 手段 | 売り出しの状況 | 動き・反応 | 気づき | 次までの予定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1回目 | |||||
| 2回目 | |||||
| 3回目 | |||||
| (以降も同じ形で追加) |
「気づき」の欄は、持ち主自身の感想で埋めてかまいません。「石段のことを先に伝えたほうがよさそう」「写真は眺めの一枚を増やしたい」といった一言が、次の相談の種になります。
3か月の途中と終わりに、見直すこと
期間が3か月までと決まっているのは、見直しの節目があるということです。記録表を見ながら、節目では次の点を整理します。
- 動きの出た時期と、出なかった時期の違いは何か
- 反応の中で、くり返し出てきた声は何か
- 家の魅力の伝え方を変えるなら、どこか
- 売る以外の道(貸す、活かす)も並べて考えたいか
売る・貸す・活かすの3つの道は、いつでも並べ直せます。貸す場合は、住居としての賃貸、期間を決めた別荘貸し、民泊や宿など貸し方で手続きが変わるため、熱海市や保健所に確認しながら進めます。活かす場合は、宿、音楽合宿、研修合宿、撮影、お試し滞在といった使い道が考えられます。記録表があれば、「売り出しで見えた手応え」を、そのまま次の道の相談に持ち込めます。
報告のあいだに渡せる情報と、家族との共有
持ち主から渡せる情報
報告は会社から受け取るだけのものではなく、持ち主から情報を返す機会でもあります。現地確認では、建物の傷み、道と石段、車の進入、眺めを確かめますが、毎日そこにいない持ち主だからこそ渡せる情報があります。
| 渡せる情報 | 伝え方の例 | 生きる場面 |
|---|---|---|
| 眺めの写真 | 朝・夕方・晴れた日など、時間帯の違う写真を追加で送る | 見に来る方への説明、募集ページの写真 |
| 道と石段のようす | 家までの道を、入口から玄関まで順に撮る | 石段の上の家を検討する方への事前の説明 |
| 車の入り方 | 車がどこまで入れるか、そこから家までの段数 | 見学の段取り、買い手や借り手の判断 |
| 手入れの記録 | いつ、どこを直したか、気になる傷み | 価格や条件の相談、修繕の見通し |
| 鍵の受け渡し | 立ち会えない日の受け渡し方法 | 見学日の設定、遠方の持ち主の負担を減らす |
伊豆山は海が近く、塩気や湿気で傷みやすい町です。空き期間が長いほど修繕が増える傾向があるため、手入れの記録は、売り出し中にも価値を持ちます。写真や記録は、きれいに整える必要はなく、いまの家の姿をそのまま送るだけで、見に来る方の想像を助ける材料になります。
報告を家族と共有するコツ
空き家の売却は、家族の意見が分かれやすい話題です。専属専任なら週に1回、専任なら2週間に1回という報告のリズムは、家族で足並みをそろえる機会にもなります。
- 記録表を共有のメモやクラウドに置き、報告の直後に誰かが1行書き足す
- 家族が集まれる日を、報告の日にあわせて決めておく
- 気づきの欄には、各自の感想を名前つきで書く
- 節目の見直しの日は、オンラインの話し合いに全員が参加する
同じ記録を見ながら話すと、「売りたい」「残したい」という考えの違いが、事実の上で整理されます。感情のぶつかり合いではなく、記録に基づく相談になるので、結論に向かう道がなめらかになります。遠方に住む家族も、記録表を同じ画面で見ながら参加できるので、場所の距離が話し合いの壁になりません。
契約の前に、書面で説明を受ける
媒介契約の前には、仲介手数料と任せる内容が書面で説明されます。報告の頻度と期間は、契約の相談のなかであらためて確認しておくと安心です。記録表の「手段」「次までの予定」の欄をどう使うか、そこで相談しておきましょう。契約は、専任・専属専任・一般のどれを選ぶかを、家の状況と持ち主の生活の仕方で決めていきます。自分で買い手を見つける可能性があるか、遠方で報告を頻繁に受けたいか、という目線が判断の軸になります。
ご自身の家にどの形が合うかは、実際の状況を伺いながら一緒に考えます。売却の相談は、決めていなくても、他社との併用でも始められます。123LIVINGに空き家の売却を相談する
よくある質問
専任媒介と専属専任媒介で、報告の頻度はどう違いますか。
専任媒介は2週間に1回以上、専属専任媒介は1週間に1回以上の報告があります。どちらも契約の期間は3か月までです。
自分で買い手を見つけた場合は、どうなりますか。
一般媒介と専任媒介は、自分で見つけた相手との取引ができます。専属専任媒介は、自分で見つけた相手との取引も会社を通して行います。
報告には家族も参加できますか。
オンラインの話し合いには、遠方の家族を含めて全員が参加できます。報告の日程を家族で共有しておくと安心です。
売るか貸すか、まだ決めていなくても相談できますか。
決めていない段階でも相談できます。売る・貸す・活かすの3つの道を並べて考えることができます。
記事の公開日:2026年11月7日。運営:株式会社エートゥーナンバーレコード(〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山573-2)。